日本茨城と台湾学校給食献立交換プロジェクト報告書(保立貴博)

保立貴博  栄養教諭(茨城県ひたちなか市立美乃浜学園)

台湾給食提供について

1回目

実施日|2022年11月11日 

献立|ごはん.牛乳.ジーパイ.焼きビーフン.ヅツァイタンファータン.台湾バナナ

・ジーパイに台湾の特徴的な調味料「五香粉」を入れて提供してみました。「カレー味みたいでおいしい」「いつものから揚げと何か違うけどおいしい」と好評でした。

・台湾バナナは「甘くて濃厚でおいしい」「食べたいけど食べきれなくて残念だった」「家に持って帰りたい」という声がありました。


2回目

実施日|​2022年12月2日

献立|ごはん.牛乳.ハンバーグ.しいたけとこまつなのにんにく炒め(南投県南光小学校提供レシピ).かき玉汁

・きのこや野菜が苦手な子が多かったですが、「にんにくの風味が効いて食べやすくなっている」「素材の味を味わえる料理だ」との感想がありました。


3回目

実施日|2022年12月14日

献立ジーローハン(ごはん 鶏肉)(南投県南光小学校提供レシピ).牛乳.豚肉と野菜と厚揚げの中華煮

・作業工程上、ジーローハンは冷やして和え物として提供しました。にんじんやもやし、キャベツなどの野菜も加えて提供しました。野菜が苦手な子も「食べられた」「レシピを教えてほしい」との声がありました。好評でしたので、ひたちなか市の新しい給食レシピになりそうです。


台湾との交流について

実施日|2022年12月16日

交流校|彰化県鹿東小学校

感想

当日は献立を決める会議をちょうど行っていましたので、私のほかに他の栄養教諭4名と、市役所の教育委員会にいる管理栄養士さんたちも脇からMEETの様子を参観していました。台湾まで行かなくても、オンラインでつながることができるすばらしさを実感しました。

台湾の子供達に「さつまいも」「しらずぼし」という日本語を教えましたが、みなさんの発音がとてもじょうずで驚きました。

私が栄養士の先生の写真を見せて、栄養士の先生が手をふってくださり、おもしそうな方だと伝わりました。ありがとうございました。

考えたメニューに使用する食材が台湾にあるのかどうか、作ることができるのか、嗜好に合うかどうかなど心配なことばかりでしたが、当日、みなさんに美味しく食べてもらえたようで、何よりでした。やはり、から揚げは人気なのは日本といっしょなのですね。また、食べなれない野菜の和え物にも挑戦してくださったようで、日本の給食の文化をまた、そこでも感じてもらえたようです。

たくさんの食材を使って調理してくださった台湾の調理員のみなさん、栄養士さんおつかれさまでした。そして、ありがとうございました。また、このような企画をしてくださった、台湾の食育協会のみなさまに感謝の意を称します。

(写真 / 大享食育協会)