お茶入り学校給食(レシピ付き)

茶葉は、日常生活に欠かせない飲み物の原料であり、台湾では、紅茶、緑茶、烏龍茶、そして包種茶などが広く親しまれています。飲料としてだけでなく、お茶や茶葉を料理に活用する文化もあり、例えば、茶葉入り鶏スープ、お茶風味の豆干(押し豆腐)、そして日本人にも人気の「茶葉蛋(茶葉煮卵)」などがあります。

学校給食においでも、茶葉を使った料理が提供されることがあります。お茶の香りが料理に奥行きを加えるだけでなく、地域の茶文化を体験する機会にもなり、子どもたちは普段とは違う形で「お茶」とふれあうることができます。

台北で有名なお茶:木柵鉄観音、南港包種茶


茶香手羽先 

【作者】

陳秀桃栄養士・蔡麗燕調理師(2025年第8回台湾学校給食コンテスト調理技術優秀賞受賞、現・嘉義県平林小学校) 

【献立について】

子どもたちに人気の鶏手羽を主食材に、伝統的な煮汁に烏龍茶葉を加えてじっくり煮込むことで、清々しい香りと地域らしさを表現しました。食物繊維豊富なさつまいもと昆布を合わせたこの一品は、山・海・平野の食材が一堂に会した料理です。全粒穀物と海藻類を自然に摂取しながら、子どもたちが故郷の風土を味わい、知るきっかけとなります。 

 

【材料】(3〜4人分)

  • 鶏手羽⋯4本(1本約85g)
  • 結び昆布⋯40g
  • さつまいものぶつ切り⋯80g
  • 水⋯400〜500g(食材が浸る程度)

【調味料】(3〜4人分)

  • ウローン茶葉⋯2g
  • 老生姜⋯20g
  • 唐辛子(輪切り)⋯12g
  • にんにく⋯12g
  • スパイスバッグ⋯1小袋
  • キノコ風味オイスターソース⋯10g
  • 塩···1g

【作り方】

  1. 鶏手羽を沸騰した湯に入れて軽く下茹でし、引き上げた後に冷水に移し、一つずつきれいに洗って準備しておく。
  2. 結び昆布を水に浸して洗い、塩分を取り除いて柔らかくする。
  3. 茶葉、老生姜、唐辛子の輪切り、にんにくとスパイスバッグを煮出して煮汁を作り、キノコ風味オイスターソースと塩で味を調える。洗った鶏手羽、海帯巻とさつまいものぶつ切りを加え、弱火でじっくり煮込んで火を通し、味を染み込ませる。

【作者】

楊蕊萍栄養士(2018第1回台湾学校給食大会優勝。現・新北市秀峰小学校)

【献立について】

「お茶風味の山芋と鶏のスープ」は、香り・見た目・味の三拍子がそろった薬膳スープです。タンパク質を多く含む鶏もも肉に、腎の働きを助け胃腸の調子を整える山芋、多糖体と食物繊維が豊富なしめじを加え、さらに滋養強壮に効果のある紅なつめと、肝機能をサポートし目にも良いとされるクコの実を組み合わせています。

スープのベースには、軽発酵タイプの「文山包種茶」を使用。カテキンやポリフェノールを豊富に含み、脂っこさを和らげる効果があります。お茶は、はちみつのような黄緑色で、爽やかな香り、口当たりはまろやか。お茶の風味と具材の旨味が調和し、さっぱりとした味わいに仕上がっています。

【材料】(3-4人分)

  • 鶏もも肉(ぶつ切り)⋯100g
  • クコの実⋯4g
  • 紅なつめ⋯8g
  • 青ねぎ⋯4g
  • 生姜⋯4g
  • 山芋⋯200g
  • しめじ⋯12g
  • 文山包種茶(ティーバッグ)⋯3g
  • 水⋯1000g

【調味料】(3-4人分)

  • 米酒⋯4g
  • 塩⋯4g

【作り方】

  1. 鶏もも肉はよく洗い、下ゆでしておきます。
  2. クコの実と紅なつめは軽く洗い、水に浸けておきます。
  3. 青ねぎは洗って小口切りにし、生姜も洗ってスライスしておきます。
  4. 山芋は皮をむいて乱切りにし、水に浸けておきます。
  5. しめじは石づきを取り、よく洗っておきます。
  6. 鍋に水を入れ、包種茶のティーバッグを加えて煮出し、お茶を作ります。お茶の香りが出たらティーバッグを取り出します。
  7. お茶に鶏肉、生姜、紅なつめを加えて煮込みます。続いて、山芋としめじを加えてさらに煮ます。
  8. 最後にクコの実、米酒、塩を加えて味を調えて、仕上げに青ねぎを散らして完成です。