文・圖|荻原 遥
本インターンシップでは、約2か月間にわたり、第八屆臺灣學校午餐大賽の準備および当日の運営補助に携わるとともに、台湾と日本の給食制度の比較調査にも取り組みました。現地の実践に直接触れるなかで、給食に関わる制度や文化的背景について多くの学びを得ることができ、実りある日々となりました。本インターンシップでは主に4つの学びを得ました。
まず、台湾の給食制度を調査・理解する過程で、日本の給食制度に対する新たな気づきを得ることができました。例えば、「学校給食甲子園」は日本発祥であることや、給食に関する法律制度が日本では体系的に整備されていることなど、比較を通じて自国の制度やその特性について理解を深める機会となりました。今回の実習を一つの節目として、給食に関する研究は終了しますが、今後の両国の制度変化や新たな取り組みに引き続き関心を寄せ、適宜情報の収集を継続してまいりたいと考えています。
また実務作業では、自身の語学力やスキルに限界がある中でも、工夫と柔軟性をもって業務に貢献する姿勢の大切さを実感しました。複数の翻訳ツールを併用したり、紙媒体と電子ツールを場面に応じて使い分けたりと、タスクに応じた対応を意識的に行うようになりました。さらに、英語や簡単な中国語を用いて現地の方々と直接意思疎通を図る中で、言語の違いを超えた交流の可能性を体感する貴重な機会となりました。
加えて第八屆臺灣學校午餐大賽では、現場での観察を通じて、給食づくりに従事する方々が高度な専門性を発揮し、真摯に業務に取り組む姿を確認することができました。日頃あまり注目されることのないこれらの職種が、子どもたちの健康と日常生活を支えているという事実を改めて強く認識しました。その上で、こうした方々の努力が社会により広く認知されるよう、大会の意義や今後の発展の方向性についても考えるようになりました。
そして本協会で働く方々との交流を通じて、「食」や「教育」といった自分の関心を社会にどう結びつけていけるかについて多くのヒントを得ることができ、自分なりのキャリアの方向性を描き始める手掛かりとなりました。NPOはその特徴の一つであるミッション志向の強い活動に携われる魅力がある一方で、リソースの限られた中で多様な業務を担う難しさがあることを知ることができました。お話を通して、個々人が多様なスキルを持ち、外部とのネットワークを築いていく必要性を実感しました。明確な進路はまだ定まっていないものの、「食」を軸としつつ、まずは企業での経験を通じて実践的な力と人とのつながりを育みたいと考えています。
最後に、本インターンシップにおいて常に温かく迎え入れてくださった関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。私の関心に合わせた形で多様な業務に関わらせていただき、また言語面のサポートやキャリアに関する相談にも親身に応じていただきました。こうして充実した8週間を過ごせたことに、深く感謝しております。
貴協会の今後ますますのご発展と、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。
文・圖|荻原 遥
気づきとこれからにつながる学び
本インターンシップでは、約2か月間にわたり、第八屆臺灣學校午餐大賽の準備および当日の運営補助に携わるとともに、台湾と日本の給食制度の比較調査にも取り組みました。現地の実践に直接触れるなかで、給食に関わる制度や文化的背景について多くの学びを得ることができ、実りある日々となりました。本インターンシップでは主に4つの学びを得ました。
まず、台湾の給食制度を調査・理解する過程で、日本の給食制度に対する新たな気づきを得ることができました。例えば、「学校給食甲子園」は日本発祥であることや、給食に関する法律制度が日本では体系的に整備されていることなど、比較を通じて自国の制度やその特性について理解を深める機会となりました。今回の実習を一つの節目として、給食に関する研究は終了しますが、今後の両国の制度変化や新たな取り組みに引き続き関心を寄せ、適宜情報の収集を継続してまいりたいと考えています。
また実務作業では、自身の語学力やスキルに限界がある中でも、工夫と柔軟性をもって業務に貢献する姿勢の大切さを実感しました。複数の翻訳ツールを併用したり、紙媒体と電子ツールを場面に応じて使い分けたりと、タスクに応じた対応を意識的に行うようになりました。さらに、英語や簡単な中国語を用いて現地の方々と直接意思疎通を図る中で、言語の違いを超えた交流の可能性を体感する貴重な機会となりました。
加えて第八屆臺灣學校午餐大賽では、現場での観察を通じて、給食づくりに従事する方々が高度な専門性を発揮し、真摯に業務に取り組む姿を確認することができました。日頃あまり注目されることのないこれらの職種が、子どもたちの健康と日常生活を支えているという事実を改めて強く認識しました。その上で、こうした方々の努力が社会により広く認知されるよう、大会の意義や今後の発展の方向性についても考えるようになりました。
そして本協会で働く方々との交流を通じて、「食」や「教育」といった自分の関心を社会にどう結びつけていけるかについて多くのヒントを得ることができ、自分なりのキャリアの方向性を描き始める手掛かりとなりました。NPOはその特徴の一つであるミッション志向の強い活動に携われる魅力がある一方で、リソースの限られた中で多様な業務を担う難しさがあることを知ることができました。お話を通して、個々人が多様なスキルを持ち、外部とのネットワークを築いていく必要性を実感しました。明確な進路はまだ定まっていないものの、「食」を軸としつつ、まずは企業での経験を通じて実践的な力と人とのつながりを育みたいと考えています。
最後に、本インターンシップにおいて常に温かく迎え入れてくださった関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。私の関心に合わせた形で多様な業務に関わらせていただき、また言語面のサポートやキャリアに関する相談にも親身に応じていただきました。こうして充実した8週間を過ごせたことに、深く感謝しております。
貴協会の今後ますますのご発展と、皆さまのご健勝をお祈り申し上げます。