野菜と魚の学校給食

植物性の食品やシーフードを選ぶことは、食物繊維や良質なタンパク質、脂質を効率よく摂取できるだけでなく、カーボンフットプリントの削減にもつながり、環境に優しい選択です。

学校給食の現場では、給食従事者に植物性食材の活用を促し、食物繊維が豊富で環境にも配慮したメニューの開発を進められています。食卓を通して、学生たちは持続可能な食生活、地域文化、野菜と果物の種類、環境と生態系へについて学ぶことができます。

台湾は島国であり、豊富で多様な魚介類により、独自の「魚食文化」を形成しています。その中でも特に代表的な魚の一つが台湾南部で人気の「サバヒー」です。

サバヒーは地元の養殖産業だけでなく、魚全体を利用できる国民的な魚でもあります。頭から腸まで、全身食べられる「サバヒー」は台湾人の大好物。今年「解体できるサバヒーのぬいぐるみ2.0」を作成しました。

ぬいぐるみと一緒に「サバヒーの身の謎の小冊子」や「資料フォルダー」が付属しており、魚の生態や利用法が一目瞭然です。

「解体できるサバヒーのぬいぐるみ」商品サイド


 

養殖のサバヒ以外にも、環境負荷の少ない水産物として「頭足類」があります。頭足変身ぬいぐるみを使えば、お皿に入っているイカの種類を見分けることができます!

大享食育協会は魚食教育を通じて持続可能な水産資源利用を支援し、高雄科技大学と協力して地域社会に貢献しています。


国立高雄科技大学USR海岸創生社会イノベーション-台17漁村実践プロジェクト

  • 人材育成のため教師と学生が共同で食漁教育の教材を作成
  • ボードゲームや魚塘モデルを活用して食漁教育を推進
  • 地元の養殖産業のアップグレードを支援
  • SDG2 飢餓をゼロに、循環経済の実現に取り組む

ゲーム名:ハタ合わせ


野菜と魚の学校給食レシピ

三杯シイラ

ごま油一杯と醤油う一杯とお酒一杯、バジルの香りがする、台湾っぽいのお魚料理。

【設計者】

朱克強調理師、杜盈慧栄養士(2022第5回台湾学校給食大会 優勝、ファミリーマート商品化賞受賞者。現在は、上将食品有限会社に勤務)

【材料】(3-4人分)

  • シイラ(角切り)⋯250g
  • もち米の血ケーキ⋯50g
  • エリンギ⋯50g
  • 台湾バジル⋯10g
  • ニンニク⋯10g
  • ヒネショウガ⋯20g

【調味料】(3-4人分)

  • ごま油⋯15g
  • 醤油⋯10g
  • 米酒⋯15g
  • 中ザラ糖⋯2.5g

【作り方】

  1. 角切りにしたシイラは、さっと水洗いして水気を切っておきます。
  2. もち米の血ケーキは洗ってから、さいの目に切ります。
  3. エリンギは洗って乱切りにし、バジルは葉を選別して洗い、水気を切っておきます。ニンニクは洗って皮をむき、生姜は洗ってスライスします。
  4. シイラは軽く下茹でしてから、冷水で洗っておきます。
  5. フライパンにごま油を熱し、ヒネショウガとにんにくを香りが立つまで炒めます。続いて血ケーキとエリンギを加えて炒め、醤油・米酒・砂糖で味を調えます。最後にシイラを加えて全体を混ぜ合わせ、仕上げに台湾バジルを加えてさっと和えれば完成です。